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受験体験記55 金融/コンサル 私費

  1.       基本情報 入学月: 2023/9 出身業界:金融機関/新規事業向けコンサル 留学形態:私費 英語・海外経験:メキシコ2 年(駐在)、東南アジア複数回(1週間以上の出張) 受験校:HEC Parisのみ 合格校( Waitlist 除く): HEC Parisのみ IELTS提出スコア:7.0 GRE 提出スコア:319 HEC へのキャンパスビジット:無し   2.       Why MBA? (1)    視野を広げるため(ヨーロッパでの生活を経験したかった。) (2)   志望していた業界がMBA採用を行っていたため (3)   海外就職の可能性を魅力的に感じたため: (1)に関連   3.       Why HEC? (1)    コスト IESEやIE、ESADEを候補先として検討していましたが、学費+生活費を期間で割った際に、もっとも月当たりコストが低かったです。また、ブログや日本人学生とのチャットから、奨学金をもらえる可能性も検討しておりました。 (2)   ちょうど良い期間 現在、10ヶ月経ちましたが、16ヶ月という期間はあらためて、詰めすぎず、長すぎず、ちょうどよいと感じます。 (3)   多くの学生が寮に住む学習環境 私は寮を途中で出ましたが、寮に住む学生同士の仲の良さはあると思います。面接時アルムナイからも、学生と仲良くなるから寮に住むことをおすすめする、と言われました。 4.       受験スケジュール(社費の場合社内選考含む )      2022年4月 Accessのイベントに参加。Admissionのプレゼンを聞き、雰囲気を掴む。      2022年5月 GMATの勉強を独学で開始。      2022年6月 GMAT用の予備校に通い始める。      2022年7月 エッセイネタ出しを開始。      2022年8月 GMAT1回目:V16 Q49 Total 510      2022年9月 GMAT2回目:V19 Q50 Total 570      2022年10月 GMAT3回目:V14 Q49 Total 510 EU出張に合わせ、IE、ESADE、IESEにCV      2022年11月 GREに転向。エッセイにも着手。      2022年12月 5日:GRE1回目 V146/Q165 

Intensive courseとTerm3でのインターンシップについて

  HEC Paris のカリキュラム構 成、特にTerm3(9月入 学の場合は、4月〜6月)についてIntensive courseの取得と合わせて記載いたします。 ■MBAプログラムの単位取得に関する全体像 Term3は全部で24単位の取得が求められますが、16ヶ月のMBAプログラム全体で取得が必要な単位について整理いたします。 ・卒業要件:全120単位の取得 ・Fundamental phase (Term1&2):60単位(全て必修) ・Customized phase (Term3&4):46単位(選択式) ・その他:キャリアイベントへの参加 :8単位 ・その他:リーダーシップ関連活動 :4単位 Term3は9月入学者の場合、4月中旬から6月末までの約2ヶ月半の間に行われます。 この期間中に取得する合計24単位は、必修の自由研究(Capstone project:2023年9月intakeより開始しました。)9単位と選択科目の15単位からなります。 ここで、紹介したいのは15単位の取得方法です。以下のような選択肢があります。他のブログ記事でElectiveやCertificateについて紹介されておりますのでご確認ください。 ・Elective (1つにつき約18時間程度)を5つ取得。 ・HEC Certificate(1つにつき90時間~100時間程度)を1つ取得。 ・交換留学先で所定の単位を取得した上で、さらにElectiveを1つ取得。 ・選択授業を3つ受講し、スタートアップ支援プログラムCDLに参加。 ・Intensive courseを事前に5つ取得。 ■Intensive courseについて 特に5番目のオプションのIntensive courseについてですが、他のブログ記事に記載のとおり、さまざまな授業があります。2.5日間で3単位を取得することができる集中講義で、2月、4月、10月、12月に開催される任意参加の授業になります。通常月曜日の朝から水曜日のお昼までのパターンと、水曜日のお昼過ぎから金曜日18時頃までのパターンがあり、それぞれのパターンで1 つ〜4つの集中講義が開催されています。 各月最大2コマまでしか取得できません。 このIntensive courseをTerm3が開始される前に5つ取得することで、Term

子どもとのキャンパス生活

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本投稿では、妻+子ども(4歳)との帯同生活をケースに、子どもとのキャンパスでの生活にフォーカスを当ててお伝えします。 なお、パリ市内・ヴェルサイユに住まれる場合、お子さんが幼稚園の対象年齢外の場合は本サイトからお問い合わせいただければ、より適切なプロファイルの方をご紹介できるかもしれません。 ①キャンパス内の施設紹介 キャンパス内にある子供向け施設は、①MBA生の多くが住むことになるB棟にあるFamily room、②B棟前のブランコ・滑り台が設置してある小さな遊び場となります。 Family roomは子どもがいる家族のみが入ることができるプレイルームで、写真のように大きめの部屋にはキッチン、テーブル、おもちゃや本が置いてあるスペース、および赤ちゃんの寝かしつけが可能な小さな部屋がある構成になっています。 Family roomの実務的な運営はPartners club (帯同パートナーが入るクラブ)が担っています。Partners clubの代表になったパートナーは学校側との予算交渉なども行うようです。清掃、物資の寄付などは基本的に自主的に実施しますが、清掃業者も週一回程度入っているようで綺麗に保たれています。たまに大掃除をしたりしています。 Family roomを使用したいパートナーは学校に子どもの名前を含めてメールすることでIDカードにアクセス権を付与してもらえます。このように、子どもをもつ家族のみがアクセス権を持っているため、子どもを安心して遊ばせることができますし、子どもをもつパートナー同士の集まりにもよく使われています。 なお、Partners clubに加入しないとキャンパスへの出入りおよびFamily roomへの出入りに必要なIDカードが入手できないので、キャンパスに住むパートナーは実質的に強制加入となっています(費用は数十€だったと記憶しています) 一方で、子どもの誕生日会などのパーティでは同級生なども招待するなど、タイミングによっては割と自由度高く使用されています。(もちろん大人だけでのパーティなどは禁止です) 子どもを連れてキャンパスに住む学生は日本人を含むアジア人のケースが多いからか、日本語の絵本も寄贈されています。先人の恵みに感謝しながら大切に使っています。 写真はないですが、体育館も常時解放されているので子どもと遊

受験体験記54 商社・私費

 基本情報 ・入学月:2024/1 ・出身業界:総合商社 ・留学形態:私費 ・英語・海外経験:大学時代に数か月留学、社会人時代に中国駐在 ・受験校:HEC、IE ・合格校(Waitlist除く):HEC、IE ・TOEFL(IELTS)提出スコア:IELTS OA7.5 ・GMAT(GRE)提出スコア:GMAT 680 ・HECへのキャンパスビジット:なし Why MBA? (1) アドミ用 これまでの経験を踏まえて将来的にVCファンドを自分で立ち上げたいと考えており、そのための土台(広範な知識、ネットワーク)を構築したい、と伝えていました。 (2) 本音・個人的理由 本音: ①MBAの対象にならない年齢になったときにMBAに行かなかったことを後悔したくないと考えた。 ②前職での環境に慣れてしまい視野狭窄になりつつあることに不安を覚えており、MBAという言い訳ができる時間を活用してこれまでの人生の棚卸しと今後目指したい方向についてじっくりと考えたいと思った。 補足:改めて自分のやりたいことや嗜好性を考える中で方向性が変わりつつあり、現在はアドミ用に記載したことと全く違うことを考えています。アドミ用に書くものはあくまでその時点での自分の考えをロジックの通る形*で説明できれば十分であり、その後やりたいことや自分の考えが変わったとしても何も影響はありません。 *将来的な理想像とそれまでのご自身の経験のギャップを埋めるものがMBAである Why HEC? (1) アドミ用 ①数あるMBAの中でもスタートアップとの連携が強く(Station Fのこと)、ネットワークを広げられる ②プログラムの自由度が高く、MBAを通じて自分の専門性も追求できる ③ダイバーシティに富んでおり、多様な人種の中で自分の立ち位置やリーダーシップを見つめることができる (2) 本音・個人的理由 上記に加えて個人的には以下が動機でした。 ①寮があり家族が安心して暮らせること ②1月入学かつ1年間、ランキングと合格難易度のバランスが非常にいいこと ③様々な学校の方と話す中で日本人の雰囲気が一番柔らかかったこと 受験スケジュール(社費の場合社内選考含む3) 2022年  IELTS(中国駐在中でMBA受験は悩んでいたものの、IELTSは取って損しない

授業紹介 - Managerial Economics (Term 1必修科目)

本記事執筆時は5月初旬で、9月入学者にとっては、必修科目のTerm 1とTerm 2が終わり、選択科目、短期留学やCertificateと呼ばれるコースを取るTerm3の時期に入っております。 Term 1と2はクラスが存在し、MBA生同士で授業を受けますが、Term 3以降は各々が興味に応じて異なる授業をとっていくので、クラスの概念は無くなります。Term1と2で毎日顔を合わせていたクラスメイトに会う機会も減るので、少し寂しくもあります。 ちなみに私はTerm 3は選択科目、Term 4は交換留学に行くため、 実質 Term 2でHECキャンパス生活も終わりになります。 さて、今回はTerm 1で印象的だった授業、Manegerial Economicsについて書きたいと思います。   1.Managerial Economics とは?   Managerial Economics は Phase1 の必修科目の一つで、内容的にはミクロ経済学の初歩といったところで、カバーするテーマは消費者理論や生産者理論などの伝統的なミクロ経済学の分野から環境経済学、シェアリングエコノミーなどの比較的新しい分野まで含まれます。   2. 授業内容  授業で扱う内容は下記の通りで、ミクロ経済学の伝統的分野から新しい分野までカバーされています。 ・生産者理論 ・消費者理論 ・完全競争モデル ・独占 ・情報の経済学 ・ゲーム理論 ・環境経済学 ・シェアリングエコノミー ・価格戦略 ・創造的破壊  注目すべき点は、以下の3点だと思います。 1つ目は、シェアリングエコノミーのような比較的新しい分野がビジネスとの関連から扱われていること。日本でもライドシェアの議論がなされることがありますが、このようなことについて経済、経営の観点から授業が展開されます。 2つ目は、環境経済学のようなサステイナビリティと関連が深い分野が扱われていることです。 HEC ではこの授業に限らず、サステイナビリティに関連する分野が扱われることが多いと感じますが、この授業でもサステイナビリティと経済、経営の関連を学ぶことができます。 3つ目は、創造的破壊のような経済学というより経営学と関連が深いと思われるような分野が取り扱われていることです。   3. 授業スタイル   Managerial Economics の授業

受験体験記53 医療・私費

  1.      基本情報 入学月: 2023/9 出身業界:医療 留学形態:私費 英語・海外経験:旅行のみ 受験校 : HEC Paris 合格校( Waitlist 除く): HEC Paris IELTS 提出スコア: 7.0 GMAT 提出スコア: GRE317 HEC へのキャンパスビジット:無し   2.     Why MBA? (1)    アドミ用 ・現在、医師として働いていて将来的に開業することも視野に入れているので、マネジメントやリーダーシップのスキルを身に付けたかった。 (2)    本音・個人的理由 ・これまでとは異なる環境に身をおいて自分の視野を広げたいと思ったことと、病院の保守的な空気から少しの間、距離をとって、これまで自分がいた環境を俯瞰的に見て、今後のキャリアに役立てたいと思った。   3.     Why HEC? (1)    アドミ用 ・ HEC の多様性に富んだ環境で自分の視野を広げたいということと、アウトドアリーダーシップセミナーという独特なカリキュラムがあること。加えて、オリヴィエ・シボニーという HEC の教授の本を読んで面白いと思ったから。 (2)    本音・個人的理由 ・相対的に安い学費、ランキング、チャットで在校生とお話しした時のフィット感   4.      受験スケジュール(社費の場合社内選考含む) 2021 年 6 月  IELTS 初受験 (7.0) 2022 年 1 月  GRE 初受験。 2022 年 3 月  MBA  ラウンジに申し込みを行い自己分析等開始。 2022 年 6 月  GRE2 回目受験 ( 良いスコアではなかったが、出願しても OK と考え GRE 対策終了 ) 。 2022 年 9 月 出願 2022 年 10 月    合格 (MBA 受験終了 ) 5.      利用した予備校、カウンセラーなど ・英語 Cambly ・ GRE 独学 ・カウンセラー MBA  ラウンジ   6.      実際に入学してみてどうか 自由に使える時間が多く、自分の好きなことに時間を使えるのが HEC の最大の利点という印象を受けている。クラスメイトは多様なバックグラウンドで、様々な国、業種の人がいて自分の視野を広げるには素晴らしい環境である。 一方で、 HEC のキャンパスが Paris