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Specialization: Advanced Managementの紹介

HECではSeptember IntakeにとってのTerm 4,January IntakeにとってのTerm 3で Specialization (専攻科目)を受講しますが,今回はAdvanced ManagementのSpecializationについてご紹介します。 今年(2022年)のAdvanced Managementは40人強が登録しており,規模的にはSustainabilityと並ぶ3番人気となりました。(人気1位はStrategy,2位がFinanceです) 1.履修科目 Advanced Management Thinking Strategically: Applied Game Theory for Business People and Business Performance High Growth Human Capital Global Supply Chain Management Geopolitical Shifts and Global Consequences Fundamentals of Negotiation 2.授業内容(一部) Advanced Management 専攻の名を関し,屋台骨となっている授業です。各種Surveyを用いて自分自身の特徴を理解することと,ケース/小論文/ロールプレイ等をこなしながらグループ内でのDynamicsやリーダーシップスタイルについてディスカッションを行います。ディスカッションに正解がないためHECのダイバーシティが存分に発揮される授業でもありますが,盛り上がり過ぎて授業の終わりがいつも駆け足になることが多いのが玉に瑕です。ヴェルサイユ宮殿を訪問し,太陽王と呼ばれたルイ14世がどのような思想で宮殿を設計したのか,権力を集めるための舞台装置としてどのように宮殿を活用したのかについて説明を受ける等,教室を飛び出した授業も行われます。 Thinking Strategically ゲーム理論を活用しながら採用すべき戦略・行動を考える授業。現実世界は複雑でPayoffの数値が分からないことが多いことを認めつつ,論理的な思考法としてゲーム理論を使う訓練を行います。新規参入に対して既存企業がどのように対応すべきか,競争過多で損失が出ているがExitすると相手が残りの利益を総取りする状況でど...

Specializationについて②(Sustainable and Disruptive Innovation)

今回は、Sustainable and Disruptive Innovation Specialization (以下SDI)について、紹介します。  18人のクラスメイトのうち、日本人は私一人でした。マジョリティはアメリカ人で、ダブル国籍も合わせると7名いました。また、一部の授業はYale大学のEMBAと合同なので、Yaleから7~8名参加して、週1回ハイブリット形式(HEC MBAは教室でf2f、Yale EMBAはオンライン)で、一緒に議論をしていました。  授業の内容 SDIは、コア(バックボーン授業)の他に6つの授業から構成されていますので、簡単に紹介させて頂きます(主観たっぷりですが、最後までお付き合いください)。 尚、SDIは、2年前に開講されたばかりなので、毎年講座内容をアップデートされているのであくまで今年の内容としてご理解下さい。  1. Changing Business Environment (バックボーン授業) この授業を”コア”や”バックボーン”と呼んでいました。 今後どのようなビジネス変化が起きるのか、どのようなFactorが経営に脅威を与えるのかについて、様々な観点から学ぶ授業です。 18人を5つのグループに分け、グループ毎に、今後30年間でフランス企業がサステナビリティの点で取組むべき課題や、事業存続のためにどのような脅威に備えなければいけないのか等について、3か月間かけて考え、授業最終回でその企業の社員の前でプレゼンをします。 各企業の担当社員を数名アサインしてもらえるので、グループ毎にMTGなどを設定し、担当社員から直接話を聞くことができます。 2021年は下記の5つのグループに分かれました。 Danone Amazon France Microsoft France Airbus(defense) Airbus(Commercial) 補足①このバックボーンの企業は、他の6つの授業のグループワークにも連動しているので、Term中は、すべて同じメンバーで、且つ同じ企業について準備します。  補足②このバックボーンの授業のみ、Yale大学EMBAとの合同だったので、各グループにYaleから1人ずつ、リモートでプロジェクトに参画していました。ただし、「リモートはプロジェクトへの貢献度が落ち...

Specializationについて(Finance)

Specializationは、例年9月から12月中旬にかけて行われます。9月入学、1月入学の生徒とも、コアTermが終了した後に、同じタイミングでSpecializationを受けることになります。9月入学の場合は、ElectivesをTerm3、SpecializationをTerm4、1月入学の場合は、SpecializationをTerm3、ElectivesをTerm4で受けることになります。9月入学、1月入学の生徒とも同じ授業を受け、グループワークを一緒に行うため、普段あまり関わることのない他のバッチの生徒とも関わることのできる貴重な機会になります。 Specializationは、以下の中から、自分で選ぶことになります。事前にSelectionが行われますが、ほとんどの生徒が希望のSpecializationを専攻できていたと思います。2021年のSpecializationの中で、受講している学生が最も多かったのは、Advanced Strategyで、その次にFinance、Digital Innovationでした。 Advanced Management Entrepreneurship Finance Strategic Marketing Advanced Strategy Digital Innovation Sustainable and Disruptive Innovation 【Finance Specialization】 今回は、Finance Specializationについて、紹介します。日本人は、計3人(2020年9月入学:1人、2021年1月入学:2人)がFinanceを受講しました。また、日本国内の大学のMBAからの交換留学生も、Financeを受講していました。 Financeは、以下の7つの授業から構成されていますので、それぞれについて、簡単に紹介します。 1.Advanced Corporate Finance 本授業は、コアTermで学んだコーポレートファイナンスの応用版で、実際のケースを使用して、理論で学んだことの実務面での留意点・間違いやすいポイント等をカバーしています。取り扱う範囲は幅広く、具体的には、Equity&Debt Financing, M&A, Valuation, LBO...