子連れ家族帯同生活(オンキャンパス)
はじめに
HEC Paris日本人サイトでは、毎月様々なテーマでブログを更新しています。
今回は、子連れの家族帯同でキャンパス内に住んでいる筆者の視点から、子連れ家族帯同生活の実態を発信していきたいと思います。
この記事を通じて、子連れ家族でのMBA留学に疑問がある方のお役に立てれば幸いです。
子連れ家族帯同でのMBA留学について
これには正直、プラス面とマイナス面があると思います。
したがって、結論としては、プラス面がマイナス面を上回るなら、チャレンジする価値があるということになると思います。
しかしながら、MBA留学を実際にしてみないと、何がプラスで何がマイナスなのかを漏れなく想像するのが難しいというのも事実だと思います。
そこで、筆者の実体験を元に、プラス面とマイナス面をそれぞれ書き出していこうと思います。
プラス面
・フランスに来る前の想定
①家族が離れ離れにならない
②家族全員で海外経験を積むことができる
③子供の国際教育に有利
④家族で海外旅行ができる
上記は予想通りでしたが、フランスに来てから初めて気づいたこともあります。
・フランスに来てから初めて気づいたこと
①フランスが想像以上に子育てをしやすいこと。
→例えば、子連れでいると電車ではほぼ必ず席を譲ってくれますし、もし子供が泣いても日本よりも周囲の対応が温かいと感じます。子供と目があったりしたら多くの方が笑わせてくれたりします。ベビーカーを押していると優しく声をかけてくれたり、街でもキャンパス近くでも通行人が子供連れにとても優しいです。あと、これは子供連れ関係ないですが、横断歩道で待っていると、ほぼ100%の車が止まってくれます。筆者が横断歩道で無視されたのは、フランスに来てからたった1回だけです。日本の運転マナーに慣れている方は、これには本当に驚くと思います!
②物価は基本日本よりも高いが、モノによっては日本より圧倒的に安いこと。
→例えば、タクシー料金の相場は日本の半額くらいかなと思います。HECのキャンパスからシャルル・ド・ゴール空港まで約50kmで昼間だと70〜80分くらい掛かりますが、60€(1万円)くらいで行けてしまいます。ビール、ワイン、チーズなんかも日本よりは安いです。ビールはスーパーであれば、500mlで100円〜170円くらいですし、ワインも2€(320円)くらいから750mlボトルを1本買えます。チーズは、250gのカマンベールチーズが1.5€(270円)くらいと、90gで400円くらいしてしまう日本と比較すると破格です。
③米が意外と安く手に入ること。
→パリのアジアンスーパーやキャンパスの隣にあるオーシャンなどでも手に入るのですが、日本の米と大差のない形をした日本風のお米が9€〜14€/5kgで簡単に手に入ります。これはかなり意外でした。味は、日本でいうすごく美味しいお米と比べてしまうと見劣りすると思いますが、少なくとも私たち家族は日本食として毎日食べられるレベルのクオリティだと感じています。
④家族ぐるみで世界中に友達ができること。
→正直、パートナーや子供たちの友好関係については、フランスに来ることで不便をかけてしまうのでマイナス面ばかり考えてました。しかし、実際に来てみると、同じような境遇で子連れの家族が複数MBAに在籍していて、家族ぐるみで仲良くなることができます。例年、子連れできている生徒の大半が日本人という点もポイントで、同じ幼稚園に通わせたり、子供の誕生日を一緒にお祝いしたり、とても仲良くなります。現在は、日本人の他にも、インドネシア、パキスタン、ウズベキスタンなどの生徒も子連れで来ています。2025年4月現在では、子連れ家族は、日本人5組、インドネシア2組、パキスタン1組、ウズベキスタン1組、台湾1組といった感じです。
マイナス面
・フランスに来る前の想定
①パートナーの離職や休職が余儀なくされる
②子供が国内の友達と離れ離れになる
③夜中や土日のプロジェクトやグループワークで無理ができない
④物価が高い
上記は大体予想通りではありましたが、プラス面と同様にフランスに来て初めて気づいたものもありました。
・フランスに来てから初めて気づいたこと
①日本ほど分煙が進んでいないこと。
→路上喫煙がOKな国なので、子供連れとしては気になってしまいます。
②街中にトイレがほとんど無いこと。
→日本では、駅の改札内や公園など至る所に無料で使えるトイレがあると思いますが、これに慣れてしまっていると、フランスでは苦労すると思います。特に子連れですとなおさら気をつけなければなりません。したがって、駅や公園には公共トイレは基本的にない思って行動するのが良いです。ただ、ショッピングモールの中には基本的に無料トイレがあるので、街中で困った時はショッピングモールに入ることでなんとかしてきました。
③フランスの天気が悪いこと。
→これは季節にも寄りますが、フランスでは週5で雨が降るというご認識をいただくのが良いと思います。したがって、晴れた日は、天気が良いという話題だけで盛り上がったりもします。天気のことなので、雨具を持ち歩く等の対策以外はできない思いますが、フランス事情を事前に知っていただければギャップが少なくなると思い書かせていただきました。
まとめ
いかがでしたか?
実際に生活してみての実体験を元にプラス面とマイナス面でまとめてみました。
私としては、総合的にはプラス面に軍配が上がるかなと思います。
皆様もぜひご自身の判断軸でプラス面マイナス面の両側面から、ご検討をしてみてください!