交換留学(Exchange)プログラムの紹介

 本記事は、HEC Parisの人気プログラムの一つである交換留学についてご紹介します。

9月入学:翌年4月~7月(第3ターム)、又は翌年9月~12月(第4ターム)
1月入学:同年9月~12月(第3ターム)、又は翌年1月~4月(第4ターム)
*当校のプログラムは、4か月単位の全4タームで構成されています

以上のタイミングで、交換留学することができます。

私は9月入学・第3タームに、イタリアのミラノにあるSDA Bocconi, School of Managementに、計7週間行ってきました。


1.交換留学の選考方法

9月入学学生の第3タームの交換留学は、入学年の11月中旬に投票及び抽選会が行われます。当校は、成績順による振り分けやエッセイ審査等は一切なく、完全な厳正なる抽選によって選ばれます。そして、交換留学希望者は、投票前々日にシミュレーションの事前投票に参加し、投票前日に事前投票結果が公開されます。そこで、自分が志望する学校の想定倍率を確認し、本番の投票に臨むことになります。本番の投票及び抽選会は、二回実施され、一度落選してしまっても、空席のある学校に再投票することが可能です。当選メールを受領したら、関連書類にサインして、晴れて留学の権利を獲得という流れになります。

9月入学の第4ターム、1月入学の第3・4タームの専攻方法も、時期はシフトするものの、同様の流れで決定されています。なお、9月入学の第3タームの交換留学は、学校の選択肢が第4タームと比べてかなり少ないものの、第4タームに開講される専攻(Specialization)を取得したかったため、私にとってはベストの選択肢でした。


2.交換留学前の準備

ビザの確認、住居確保、健康保険の準備、左記3点を行いました。
日本パスポート保持者は、イタリアに短期交換留学する場合、ビザ不要でした。他の国に交換留学する場合は、別途要確認です。
住居は、SDA Bocconi側が専属の住宅アドバイザーを有しており、候補物件を紹介してくれるため、安心して契約締結まで進めることができました。
健康保険は、フランスの皆保険に加入していれば、欧州域内においても保険適用されるCarte Europeenne D'Assurance Maladieを発行することができます。これを持参しました。また、私は未加入ですが、日本出国時に旅行者保険に加入される方は、念のため交換留学先の国でも保険適用されるか予め確認しておくこと良いでしょう。


3.SDA Bocconiについて

4月から同校のMBA生は、専攻(Concentration)プログラムに入るため、専門性を高めたい方にとって春の交換留学は特におススメです。HECからの交換留学生は、Finance & Financial Institutions (ファイナンス志望向け)、Entrepreneurship & Innovation(起業志望向け)、Customer Experience Management(マーケティング志望向け)の3つの専攻から1つを選択することができます。私は、マーケティング専攻を取得しました。

その内容は秀逸で、企業訪問(EssilorLuxottica、Caffiene)、ゲストスピーカーセッション(Triumph、Henkel、Campari、Interbrand、Heineken、Karpatkey、Nielson)、ビジネスプランピッチング(Triumph、Campari)といった実践的な手法に、座学が融合した非常に有意義なカリキュラムでした。

校舎は、ミラノ中心街に位置し、新しく、ビジネス関連のイベントが毎週開催され、地元のプロフェッショナルが土曜日に授業を受けるため訪れるなど、終日活気のある学校でした。勉強に疲れたら、ジェラートを食し、スカラ座の公演や世界遺産である最後の晩餐を観覧しに行けるのも大変贅沢です。私はBocconiの知られざる数々の魅力に、この交換留学を選んで本当に良かったと思っています。


以上となります。交換留学は、もう一つのMBAを体験できる貴重な機会です。交換留学先の良さ、またそれと比較した本校HEC Parisの良さを改めて発見できる素敵な選択肢と言えます。是非チャレンジしてみてください。SDA Bocconiや交換留学に関する追加のご質問は、お気軽に日本人在校生サイトよりお問い合せください。

このブログの人気の投稿

受験体験記44 建設・私費

受験体験記48 金融・私費

受験体験記46 製造業・社費