コロナショック-外出制限令下のキャンパスライフ

管理人Fです。
先日お伝えしたように、フランスでは現在、全土で外出制限令がかかっており、HECのキャンパスもその例にもれず外出制限が掛かっています。一部のMBA生は母国へ帰国していますが、現在もキャンパス内の寮に残って生活している学生も多いです。Deanからのメールによれば、学部生を含め500名程度がキャンパス内に現在も住んでいるとのことですが、フランス全土で実施されている制限と同様、キャンパス内であっても学生同士で接触することは基本的に禁止となっています。
そんな状況下、キャンパスに残った学生はどのように過ごしているのか、簡単にご紹介したいと思います。

授業・学習環境
外出制限が出たタイミングでHECのMBA生はTermの終わり(学期末)に差し掛かっており、最後の数回の授業がZoomに代替される措置が取られました。通常授業の最後に、MBA生によるプレゼンテーションが予定されていた科目もありましたが、これもWeb上でプレゼンテーションを行うこととなりました。米国や中国などの母国へ帰った同期たちも、時差をものともせずプレゼンしていたのが印象的です。
現在はテスト期間ですが、これもペーパーテスト形式がメインだった前学期とは打って変わって、全てワードやPDFファイルで提出ないしはWebに上がった問題に解答する形式に変更となっています。
なお、4月中旬から次のTermが始まりますが、HECではフランス全土の外出制限や教育機関での制限が解除され次第、対面授業が再開できる(と同時に、Zoomで授業が中継される)と言われています。とは言うものの、現状から察するに対面での授業が復活するまでには相当程度の時間がかかるものと思われます。
また、HECのアドミでは4月にいくつかのウェビナーを企画しています。キャンパスビジットは難しくなってしまいましたが、少しでもHEC MBAの雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。

学生どうしの交流
上述のとおり、キャンパス内で学生同士が物理的に会うことは原則不可となってしまいましたが、WhatsApp上では誰から頼まれることもなく、自ら学校や寮と交渉して、授業運営や寮の管理方法に関する交渉状況を共有する人物が登場したり、日本人学生の中ではZoomで各部屋を繋ぎ、同時にフィットネスをやるなど、与えられた環境下でも最大限楽しもうという姿勢を忘れないリーダーシップを持った学生たちの自主的な取り組みに助けられ、徐々に連帯感が生まれてきているのを感じます。

生活環境
現状の外出制限令下においては、食料など生活必需品の購入や健康目的のジョギングなどについて、自筆の外出許可証を持参することで自宅から1キロ以内の外出が認められています(許可証を持っていない状態で警察の取り締まりに遭うと罰金が発生)。
幸い、HECキャンパスの目の前には大型スーパーがあります。一時はトイレットペーパーやパスタが不足する事態もありましたが、現在は入場制限で過度の買い占めは防がれ、十分な量の食料(寿司もあります!)も調達されており、外出制限令が出た直後よりも落ち着いています。ピザやチキンのフードトラックも毎日キャンパス内に来ており、次は何が食べられるのかと、学生たちの数少ない楽しみとなっています。
また、HECのキャンパスには湖や林のあるエリアもあり、ここを運動がてら散歩している学生も見かけます(2人以上での散歩やピクニックは禁止)。部屋に籠りがちですが、時には外に出て自然あふれるキャンパスを歩くことで、学生たちは運動不足とストレスを解消しているようです。


普段は学生で賑わっているSビル
(MBAの講義棟)

遊歩道。たまに鹿がいます


湖エリア


カモと思しき鳥も。のんびりした雰囲気

キャンパス前のスーパーの棚。
一時不足気味だったトイレットペーパーや食料も十分に揃っています

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