受験体験記44 建設・私費



基本情報
入学月: 2022/9
出身業界:建設
留学形態:私費
英語・海外経験:大学院時に3ヶ月間、香港にてインターン。以降仕事で少し使う程度
受験校:HEC
合格校(Waitlist除く):HEC
TOEFL(IELTS)提出スコア:IELTS 7.5
GMAT(GRE)提出スコア:GMAT 670
HECへのキャンパスビジット:なし

Why MBA?
(1) アドミ用
キャリアにおいてリニアな成長ではなくラディカルな変化を求めたことが大きな理由です。加えて、エンジニア+MBAは日本にまだ少ない人材という認識で、これから必要とされるのでは?と考えました。
(2) 本音・個人的理由
サブの理由としては、MBAに行けばまだ見えていないキャリアの選択肢が広がるのでは?何か予測できない方向にキャリアが向かうかもしれない、という直感と期待感でMBA受験を決めました。また、給与を考えるとアップサイドしか見えない、という側面もありました。

Why HEC?
(1) アドミ用
欧州はESG関連の取り組みが進んでおり、HEC Parisで最新の方法論やトレンドを学ぶことができるであろうと思ったこと。また、フランスにはEngieなど再生可能エネルギーに力を入れている電力会社も多く、将来的に就職したいため、と書きました。

(2) 本音・個人的理由
実際はキャリアの選択肢として何があり得るか就活を通じて知りたかったこと。個人的な理由を付け加えると、これまでの人生でフランスにまだ縁がなく、エミリーインパリスを観て、住んでみたら面白そうだったからです。また、コンクリートジャングルに住むのに少し飽きていたため、Jouy-en-Josasのように緑の多く、寮生活で家から5分で授業に行けるような環境も時間を有効活用できて良さそう、と考えました。


受験スケジュール(社費の場合社内選考含む)
2020年12月:MBA受験を決意。即IELTSを受けたところR7.5を取れたので、GMATから先行して着手。同戦略の某元医師の受験ブログを参考にLBS入学、GMAT720を目標として塾なしで対策を進めるも難航。今思えば地頭が違いました。
2021年5月:GMAT 620 (1st) キャンセル
2021年6月:GMAT 660 (2nd)、LBS説明会参加
2021年7月:GMAT 620 (3rd) キャンセル
2021年8月:GMAT 670 (4th) 提出スコア
      ここで奨学金に向けたIELTS受験とエッセイ執筆に切り替え。志望動機を固めに入る。GMATは11〜1月に再挑戦することを決意。
2021年9月:IELTS OA7.5(R8.5/L8.0/S6.5/W6.5)取得、MBAエッセイ準備
      ここでHECと奨学金の足切りを超えたことは幸運だった。GMATの勉強によりIELTS点数は相当伸びたと感じた。
2021年10月:奨学金申請、MBAエッセイ準備、LBSとHEC Parisの在校生にコンタクト
      この段階まで実はHEC Paris受験を全く考えていなかったが、在校生3人の話を聞いた結果LBSと同等の第一志望に。11月出願を決意。
2021年11月:HEC Parisへ出願、インタビュー対策
2021年12月:HEC Parisインタビュー、合格
      金策を練ったところ、LBSは私の環境だとリスクが高いことが分かり取りやめ。受験終了。

利用した予備校、カウンセラーなど
Ed Lee(エッセイ), Matthew Aldridge(エッセイ・インタビュー), Nish Subasinghe(インタビュー)

実際に入学してみてどうか
【よかった点】
総合的に満足感は高いです。予期せず良かったプログラムを考えてみると、TEC(The Executive Committee on Campus)でしょうか。月1回くらいのペースで大企業の現・元CXOクラスの人が1人来てくれて、学生12人と共に3時間ほど人生やキャリアについて明け透けに棚卸ししてくれるのですが、これに大変影響を受けました。リーダーシップや性格にも様々な形があって良いこと。プライベートを充実させることの重要さを学び、結果としてその後のキャリアの方向性も大きく変わりました。もう1つ良かった点として、キャリア観も含めて同期・先輩にかなり影響を受けました。例えば来る前は、ヨーロッパでの就活・インターンは興味があるけども99%無理だろう、と思っていました。ただ。少なくない数の先輩方や同期が現地インターン・就職を実現させ、そして「大丈夫、準備すれば出来るよ!」と言ってくれたことで、チャレンジする気持ちが出てきたのが大きな転機でした。



【悪かった点】
他校と比較したことはないのですが、プライベートな自習室の数が少ない点、そして各Term(授業6個程度)につき1つはUnstructuredな満足度の低い授業が紛れている点でしょうか。とは言えそれ以外の授業については良い印象です。


受験生へのメッセージ
私は受験時に様々な欧州ビジネススクールの人に話を聞いたのですが、結局進んだスクールが正解、と多くの人に言われました。角が立たないように配慮した方もいたのかもしれませんが、今振り返ってみると、スクール名だけでなくその人の志と経歴こそが重要な要素だ、という話だと理解できます。ですので、色々な在校生、卒業生に話を聞いて、フィット感が高そうで、可能性を感じたところに入るのが良いのだと思います。

HECに関して言いますと、将来的に欧州・中東で活躍したいというのが目的だとすれば、事例も多いため間違いなく欧州の中でもオススメできるスクールだと思います。興味がある方はぜひお問合せフォームよりご連絡ください。

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