受験体験記42 建設・私費

基本情報

入学月: 2022/9
出身業界:建設。自身の担当は国際協力業界の農業・農村開発分野。
留学形態:私費
英語・海外経験:仕事でアフリカ、アジア、ラテンアメリカ通算3年。1~3ヶ月の海外出張を年に3回ほど繰り返す生活でした。
受験校:HEC、ESADE
合格校(Waitlist除く):HEC、ESADE
TOEFL(IELTS)提出スコア:IELTS 7.5
GMAT(GRE)提出スコア:GMAT 640
HECへのキャンパスビジット:なし

Why MBA?

(1) アドミ用

与える側(国際協力プロジェクト)ともらう側(現地の住民等、裨益者と呼ばれる人たち)の関係性をビジネスの力で変えるため、知識・経験を得たいと考えました。現地での業務において、プロジェクト対象となる現地住民が、国際協力プロジェクトからの直接的な利益(物品や金銭等)を期待していることをしばしば目にしてきました。国際協力プロジェクトの期間が終了した途端に、実施していた活動がストップしてしまうこともよくあるのが現状かと思います。

そうした中で、「もし、プロジェクトと現地住民が、ビジネスパートナーのような関係性を築くことができれば、より持続性・自立性の高い国際協力・開発が可能になるのではないか」と考えました。そのため、ビジネスの知識・経験をつける必要があると考え、MBA取得を志望しました。

(2) 本音・個人的理由

概ねアドミ用と同じ。留学をしてみたかったというミーハーな気持ちも10%くらいありましたが。

Why HEC?

(1) アドミ用

①Social Impact分野に力を入れていること、②Diversity。

(2) 本音・個人的理由

アドミ用のものに加え、①学費の安さ、②ランキング、③16ヶ月というちょうどいい期間、④アフリカでメジャーな言語のフランス語を学びたかったことが理由。

受験スケジュール(社費の場合社内選考含む)

2018年7月時点のスペック:地方公立大学 理学部卒 →地方国立大学大学院 農学研究科卒。TOEIC 860。
2018年8月:IELTS 1回目(東京)でOverall 5.5。(準備なしで突撃)
2019年1月:IELTS 2回目(東京)でOverall 5.5。(ほぼ準備なしで突撃)
2019年5月:IELTS 3回目(東京)でOverall 6.5。
2019年9月:IELTS 4回目(東京)でOverall 7.0。
(この頃に、仕事の関係から2022年9月進学に照準を合わせることに。)
2019年11月:IELTS 5回目(東京)でOverall 6.5。
2020年1月:IELTS 6回目(東京)でOverall 7.0。
2020年2月:IELTS 7回目(東京)でOverall 7.0。
2020年6月:IELTS 8回目(東京)でOverall 6.5。
2020年7月:IELTS 9回目(東京)でOverall 7.5(出願スコア)。この後、2021年5月くらいまで長期間の中だるみに入る。
2021年10月:GMAT 1回目(東京)で580。スコアキャンセル。
2021年10月:GMAT 2回目(東京)で530。スコアキャンセル。
2021年12月:GMAT 3回目(ナイロビ)で620。
2022年1月:GMAT 4回目(ナイロビ)で640(出願スコア)。
2022年2月:ESADE合格。
2022年3月:HEC Paris合格。

利用した予備校、カウンセラーなど

・Affinity(GMAT用)
GMATの勉強のスケジュール感をつかんだり、どのくらいの点数が必要かという情報を得るためにもGMATのためにAffinityに通ったのは正解だったと思います。勉強のモチベーションという観点でも、Affinityが推奨する生徒同士のオンライン勉強会を通じて、MBA受験の仲間たちと知り合えたことで、精神的に救われたことが多々ありました。

・MBA Lounge(エッセイ用)
値段が安い・レスが早い・穏やかな人が大きな特徴です。印象深いエピソードとして、私自身の経歴を「MBAに適していない」と不安に思っていた時期が長かったのですが、「私の経歴がMBA受験において大きな強みだ」とカウンセラーの川尻さんが言ってくださったことがありました。その言葉で自信がついたことをよく覚えています。総じて満足度は高いのですが、「あなたには〇〇の学校が適している」等の提案を積極的にはしてくれないので、自ら進んで学校の調査をする必要があると思います。

実際に入学してみてどうか

【よかった点】
・国籍問わず、ほとんどの人が穏やかで、話しやすい人たちばかりです。学生同士の議論や課題においても、これまで嫌な思いをほとんどしたことがありません。
・これまで経営学・経済学を学んでこなかった私にとって、基礎から授業をしてくれるHECはフィットしていました。いきなりケースを用いて授業を行うMBAもあると聞くので、そういった環境は自分には適していなかったと思います。
・寮生活が快適。部屋の設備は概ね整っているし、生活コストを抑えられるし、同期とも仲良くなれます。
・16ヶ月はやはりちょうどいい長さ。インターンもできるし、ある程度時間の余裕を見つけることができる。
・パリは美術館が充実している!!長らく見たかった絵を見ることができました。

【悪かった点】
・設備に関してはあまり整っているとはいえません。特に図書館の席数やStudy Room(学生の議論等で使う小部屋)の部屋数が少ない点は不満です。
・田舎が苦手な人はそれなりの覚悟が必要です。(なお、私はとても快適に暮らしています。)

受験生へのメッセージ

少しでもMBAにご関心があるならば、「自分には海外MBAは無理だ」と思わず、諦めないでいただきたいです。私はMBA志望者の中では学歴もあまり高くないと思いますし、「古い企業だが、海外MBAはおそらく私が初めて」というような会社の出身です。私自身、自分のスペックと、周囲のMBA志望者を比較して、劣等感や不安さを留学準備中に感じてきました。そうした中でも諦めずにMBAに合格できたことは、今、自分の中での自信につながっていると感じます。

ご希望の進路に進まれること、願っています!
HECにご関心がある場合は、お問い合わせからどうぞご連絡ください!

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