受験体験記41 メディア・私費

基本情報

入学月:2022/9
出身業界: メディア、テック、コンサル
留学形態:私費
英語・海外経験: 留学1.5年(香港1年、フランス半年)、海外長期出張3ヶ月(中国)
受験校:Stanford GSB、HEC Paris
合格校(Waitlist除く):HEC Paris
TOEFL(IELTS)提出スコア:IELTS 8.0 
GMAT(GRE)提出スコア:GMAT 710
HECへのキャンパスビジット: なし

Why MBA?

(1) アドミ用

プロダクト開発や新規事業立案、コンサルティングを経験してきたところ、自分の知識がマーケティング領域に寄っていると感じ、自分の将来的なキャリアを見据えた上で総合的なスキルを身につけ事業を俯瞰できるような視座を手に入れたいと考えた。

(2) 本音・個人的理由

自分の長期的な人生を考えた上でリスク分散的な観点から自分の居場所が2つ以上は欲しく、いつでも日本には帰れるのだから拠点を海外に移してみたいと考えた。MBAはその片道切符としてアリかなと感じたため。
個人的な副主題としては資本主義等の政治経済システムの歴史的理解をしたかった。

Why HEC?

(1) アドミ用

前職でラグジュアリー業界に関わっていたためそちらへの興味を中心に構築した。また、学部時代にパリに留学していたこともあり、ダメ押しとしてフランスへの興味も追加した。

(2) 本音・個人的理由

ランキングと学費とを勘案した上でのコストパフォーマンス。

受験スケジュール(社費の場合社内選考含む)

2020年9月:2年後入学を目標になんとなくスケジュールを引いてみる
2020年10月:GMAT公式テキストを買って演習をメインに試験構成と時間配分を把握
2020年11月:とりあえずGMAT受験(690点)。疲れてしばらく放置
2021年1月:漠然とアメリカ行きのスコアを意識してVerbalメインにGMAT対策をはじめる
2021年5月:GMAT710点、Edにコンタクト
2021年6月:TOEFL108点(目標110点。フォーマットが嫌いだと感じたのでIELTSに切り替え)
2021年7月:IELTS8.0点
2021年8月:志望校を考える。陽の当たる海辺が良かったのと今までのキャリアとの相性とでカリフォルニアで探すも、学費・生活費の高さが現実味を持ち始めヨーロッパを視野に入れる。結局ストーリーが構築しやすそうだったHECと、受かったら学費はどうでもよくなるだろうと感じたStanfordの受験を決定
2021年9月:StanfordのEssayに着手
2022年1月:Stanford出願、HEC向けEssay着手・出願
2022年3月:Stanford落ち、HEC合格。米系スクールへの思いが切れずRound3で出願しようと思うも、奨学金支給通知を受けてHECへの入学を決める

利用した予備校、カウンセラーなど

Essayは土地勘がないためカウンセラーが必要だと感じ、Webで何人か比べてみた上でどういうサポート受けられるのか・幾らなのかが一番明朗だと感じたEdに声をかけた。面倒見よく、知識も豊富で非常に助けてもらいました。

GMAT対策はお金をかけたくなかったのでテキストのみ利用。Verbalは解説を読んでも最後まで納得できず、QuantitativeをカンストさせてTotalでバランスを取るという常套手段に。結局スコアはあまり伸びなかった。利用できる余裕があるなら予備校などを頼る価値はあると思う。

実際に入学してみてどうか

入学前に思っていた俯瞰的な視点を意識しながら勉強してみており、実際にファイナンスなど未知の領域だったところは非常に楽しく学べている。ただし単科大学であることもあり授業の幅は狭く、アカデミックな興味関心については満たされず自習に頼ることが多い。

私生活で言うと、キャンパスの立地に不満はあるものの個人的な趣味・関心(クラシック音楽・ジャズ、映画、など)はヨーロッパと相性がよく満足している。巨匠ミシェル・ルグランの息子を見られた(のみならず歌っているのを聴けた)のが個人的なハイライト。

ただ入学後もアメリカへの未練や色々思うことがあり結局YaleでのJoint Degreeプログラムに出願・合格した。夏前にHECを切り上げてMBAを修了し、そこからYaleで1年かけてMaster of Advanced Managementという別の修士号を取る予定。参考までに、Jointプログラム出願はまたMBA受験をするような形になるので(スコア・Essay提出、Interviewなど)チラッとでも考えている人はスコアメーキングやHECでのGPAなどを意識した方がいいかも知れないです。

受験生へのメッセージ

人生を見つめ直す機会としてMBA受験を利用するくらいの感覚でちょうどいいです。
テクニックとしてはスコアを揃えるのも大事ですが、EssayやInterviewでのストーリーテリング力も同じくらい、もしくはそれ以上に重要です。MBAはそこでの経験如何に関わらず人生の節目にはなるはずなので、それまでの人生をこの受験を期に一回総括してみるのがいいかと思います。そうしておくと一貫した話が作りやすいです。
そんな機会は人生で何回あるかわからないので、そのプロセスを無邪気に楽しんでみてください。

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