受験体験記26 投資銀行/物流 (M&A)・私費

基本情報

入学月:2021/9

出身業界:投資銀行、物流(M&A)

留学形態:私費

英語・海外経験:シンガポール3年勤務、アメリカ(オレゴン州)10カ月・、オーストラリア(パース)2カ月交換留学

受験校:HEC Paris

合格校(Waitlist除く):HEC Paris

TOEFL(IELTS)提出スコア:IELTS:7.0

GMAT(GRE)提出スコア:GMAT630点

HECへのキャンパスビジット:無

 

Why MBA?

(1)     アドミ用

物流会社でスタートアップ連携を推進する内に、物流業界の技術革新を図りたいという志を持つようになりました。推進を図る一方で、経営、財務、営業、人事等、オールマイティーなスキルが求められることになり、財務色が強い自分の力不足を痛感することが多々ありました。特に、新たな技術・文化を自社に根付かせることができるのか、会社を変革することについて真剣に考え、その難しさを身をもって知りました。この経験を踏まえ、経営者に近い存在で会社を先進的かつ国際規模で活躍させるためには、ビジネススクールでより高度な経営ノウハウを身に着けることが不可欠だと判断し、MBAを志願することにしました。

 

(2)     本音・個人的理由

海外現地にて外資系PE/VCへの転職を狙っていましたが、この業界では「ローカルビジネスはローカル人材に任せる」という方針があるため、日本人であるが故に全く相手にされないという事態に陥っていました。また、海外現地の外資系ヘッドハンターに相談を申し込んだものの、ほとんどに無視されるという状況でした(当然、ヘッドハンターの方々もプロなので、顧客たる企業に対し、望まれない人材は紹介しません)。引き続き、海外転職市場について自分なりに情報収集し、少しでも現状を打開したいという気持ちの下、MBAを志すことになりました。HECのMBAプログラムに参加した結果、自身のキャリア開発の可能性がかなり広がった感触があるため、一切の後悔はないというのが本音です。

 

Why HEC?

①私費であるため、元々学費が高い米系MBAは選択肢に入れなかった

②学生のダイバーシティの観点から、アジア系MBAは選択肢に入れなかった

②第三言語が学びたかったため、非英語圏を希望していた

③INSEADと比べ在学時間が長く、ネットワーキングの時間を十分にとれると判断した

④HECにVC勤務経験のある日本人学生が当時在籍していて、HECのカリキュラムがPE/VCの実務理解に非常に役立ったと言っていた


受験スケジュール(社内選考含む

2019年7月~2020年3月: TOFFL が98点で高止まり、IELTSに変更

2020年4月:IELTS7.0

2019年12月~2020年8月: GMAT受験期間

2020年11月:HEC出願

2020年12月:HEC合格通知

 

利用した予備校、カウンセラーなど

ICON(シンガポール現地のTOEFL / MBA予備校)

↓授業方針が合わなかったため、途中でAGOSに変更

AGOS(GMAT:中山先生 / エッセイ:林先生、ダニエル先生)

 

実際に入学してみてどうか

<学生生活>

リーダーシップを強く発揮する学生が多く、その中で埋もれないよう日々存在感を出すように学生生活を送っています(笑)。また、横のつながり、団結心が非常に強いという印象があります。学生のバックグラウンドは、金融系に偏らず、起業家、マーケター、オペレーター、エンジニア等多岐に富んでおり、グループワークでは個人がそれぞれの色(専門性)を出して取り組んでいます。

<就活関連>

目指している分野がPE/VCと狭き門であるため、HECキャリアチームの協力にも限界があるなと感じました。そのため、自分で積極的に情報収集、ネットワーキングを行っています。また、現在PE/VCクラブに所属しており、HECとPE/VC間のネットワーク強化に取り組んでいます。

<生活環境>

キャンパスがJouy-en-Josasというパリから少し離れたところ(電車で1時間弱)にあるため、都心に出づらいという問題点はあります。しかし、キャンパスの周囲には大型スーパー、レストラン、駅もあるため、個人的には生活面で不自由さはさほど感じていません(パリ市街にでるとしても、2週間に1回出るぐらいの頻度です。学校からシャトルバスも出ます)。また、キャンパス内に、ジム・体育館、カフェもあり、娯楽面も十分満喫できています。

 

受験生へのメッセージ

私はシンガポールから受験するというレアなケースだったため、日本国外からの受験対策について私見を述べさせていただきます。英語に慣れていても、日本育ちの方は、日本のMBA予備校を利用しつつ、受験対策されることを強くお勧めします。理由として、現地の予備校は、現地人向けの授業であるため、日本人には合いません。周囲はVerbalが得意なNativeばかりで、当時は「普段の仕事でも英語使ってるし、大丈夫だろう」と楽観視していましたが、全く大丈夫ではありませんでした。

学校選択については、入学前、入学後も自分にとってHECが最適だったと思っています。受験生の方々も、学外関係者が発表するMBAランキングにこだわらず、自分にとって何を優先すべきか考えながら、学校選択されることを強く勧めます。

受験勉強、長く辛い戦いだと思いますが、最後まであきらめず頑張ってください!

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