受験体験記17 金融・私費
基本情報
入学月:2020/9
出身業界:金融
留学形態:私費
英語・海外経験:タイ1年、インド4年
IELTS提出スコア:7.0
GRE提出スコア:316
HECへのキャンパスビジット:なし
Why MBA?
【ソフトスキルの習得】
新卒依頼、銀行では国内外営業、企画と業務続けてきており自らのスキルセットの偏りを感じていた。加えて、将来的には父と同じように起業したいと考えていることから経営全般を学ことができるMBAは非常に魅力的であった。
【ネットワーキング】
ヨーロッパのみならず、アメリカ、アジア、アフリカ各国からくる学生と授業や課外活動などを通じて一緒に過ごすことにより、新たな考え方に触れられる。また、優秀な学生が集まり、またアルムナイも社会で活躍しており、そのような人とMBAを通じて繋がりを築けるのは自らの将来キャリアにおいて大きなプラスになると考えた。
Why HEC?
自らのMBA受験決断が遅かったこともありよりMatureな環境で過ごしたいと思ったことから欧州校を中心に受験校を選定。その中でHECはダイバーシティに非常に飛んでいる、特にフランスに立地していることもありフランス語圏のアフリカ諸国から学びきている学生が多い。Outdoor Leadership ProgramやMBATといったHECならではの独自プログラムを通じてリーダーシップを養う機会が多いということもポイント。相対的に授業料がmoderateな水準であり、学べる内容とのコストパフォーマンスもいい点が決め手となった。
受験スケジュール
2018年2月 受験決意しTOEFL勉強着手
2018年8月 カウンセラー選定し2019年9月入学に向けて準備を進める
2018年9月 GMAT対策を開始、TOEFLはスコアメークに苦戦中
2019年2月 TOEFLスコアメークが全くできずIELTSに移行、GMAT初受験で610
2019年3月 GMAT2回目 560点で点数確認後しばらく動けなくなる
2019年5月 IELTS 7.0取得しようやく長かったTOEFL/IELTS受験地獄から解放される
2019年6月 GMAT3回目 640点 悔しさが募り4回目の受験を決意する
2019年7月 カウンセラー・塾とも相談しGMATからGRE転向を決意する
2019年8月 GRE初受験 316→結果として提出スコアになる
2019年9月 エッセイ準備開始(IESE, HEC Paris, ESADE)
同 GRE2回目受験 314となり卒倒してしまう
2019年12月 GRE3回目受験 315でこれ以上は上がらないと判断しスコアメイクを終了
2020年1月 IESE, HEC Paris, ESADE出願
2020年1月 IESEインタビュー 不合格
2020年2月 HEC Parisインタビュー 合格 ESADEインタビュー 合格 受験を終える
利用した予備校、カウンセラーなど
Web TOEFL
Affinity(GMAT?GRE)
Y.E.S(GMAT/文法)
E4TG(TOEFLスピーキング)
上記の受験スケジュールの通り、英語テストはフルコンプリートしてしまい、結果としてTOEFL/IELTSは計25回受験。特に最初の方、スコアは数打てば当たると思い込んでしまっており、TOEFLを隔週受ける、またIELTSに転向してからも手当たり次第受験してしまったため受験回数とともに受験題も嵩む結果となってしまった。もう少し冷静に自らの立ち位置を分析しそれに必要なリソースを投入することを徹底できてれいば受験期間の短縮、及びコスト削減に繋げられたはず。また、いずれのテストにも各人フィット感があると思うので、最初の段階で見極められれば道筋がつけやすいと思う。
GMAT/GREは、いいと言われている塾や教材に触れてみてそれなりの感触は得られたものの、結果としての点数で現れることはなかった。また、こちらもTOEFL/IELTSと同じで初めにGREとの比較検討を行わずにMBA受験といえばGMATということでGMATを選択してしまったことが、結果として時間とお金のコスト増加につながってしまった。
実際に入学してみてどうか
ダイバーシティは想像通りでバラエティーに富んでいる。国籍のみならず職歴という点において、S20バッチでは、ファイナンスバックグラウンドではなくエンジニアバックグラウンドがマジョリティとなっているのも面白い点だと思う。授業は特にコアタームの期間はケース・レクチャーのいずれかに偏ることなく、時折ビジネスシミュレーションも組み込まれたりして、授業の構成が練られている印象が強い。
また、キャンパスが広く自然に囲まれているので気分がふさぎ込むこともないし、スポーツをする施設も充実しているので体を動かす環境にも恵まれていると思う。加えて、HECはキャンパス内に寮があり、コアタームは9割方の学生が寮に住むことから濃密な人間関係が形成されやすいのも特徴であり、その点にも非常に満足している。
MBAは様々な機会に触れられるものでもあり、入学前の想像以上に選択に迫られている印象。例えばランチ/ディナー/パーティやウェビナーへの参加一つとってみても興味をひくものが多い中、時間が重複していることによりどれか一つを選ばないといけないということも。
また、入学前に想定していなかった魅力的な機会に触れられることがあり、自分自身の軸がぶれてしまうと本来自分がMBAで得たいと思っているものが得られないという結果になってしまうことも考えられることから、MBA期間を通じて何をしたいか、どう成長したいか、といったポイントをしっかりさせておくことが肝要と改めて感じた。
受験生へのメッセージ
MBA受験に2年ほど時間を費やし、最後に合格という結果を得られましたが、その一つ一つの過程は満足いくものはほとんどなかった。スコアメイクの途上で全く点数が上がらず、受験を投げ出して会社で働き続ける方が楽なのではないか、と考えたことが何度あったものの、頑張った先のMBAで学生生活を楽しんでいる姿やその後の将来像を考えることをモチベーションに最後までやり抜けた。
これまでのMBA生活を振り返り、選択肢の多さに何を捨てるか迷うことが続いていましたが、自分が当初やりたいと思い描いていた姿、そしてMBA生活を通じて新たに知った分野のことも触れながら、毎日が充実している。
受験生の皆様も辛い受験生活を乗り越えられて、MBA生とし充実した時間を過ごされることを祈念し、また、進学先としてHEC Paris選ばれるのであれば、こちらでお会いできるのを楽しみにしています。