受験体験記⑦ M&Aアドバイザリー・私費


・基本情報
 入学月:2019/9
 出身業界:製造業→M&Aアドバイザリー
 留学形態:私費(休職)
 英語・海外経験:幼少期英国3年、米国2年、大学学部時代豪州1年、海外プロジェクトへの関与数件
 受験校:HEC+併願校:HEC, ESADE, SDA Bocconi 
 合格校(Waitlist除く):HEC, ESADE, SDA Bocconi
 GMATGRE)提出スコア:620
 TOEFLIELTS提出スコア:7.5
 HECへのキャンパスビジット:有(20194月)

Why MBA?
 【エッセイ・面接用】
・クライアントが抱える課題が複雑化すると共に、財務・会計領域に留まらない知識や経験が求められる場面が多々あり、経営に関する全般的な知識を身に付けておいたほうが良いと考えた。
・マネージャーに昇進するタイミングに差し掛かっており、多様な価値観・働き方を許容しつつ、チームを纏めるリーダーシップスキルを身に付ける必要性を感じた。また、海外にいる外国人同僚と協業してプロジェクトを進めることもあったため、MBAでのチーム運営の経験がそのまま活かせると思った。
・家族の都合にて既に欧州に居住しており、この機会を最大限使いたいと考えた。(上記の話と併せてWhy Now?の説明に利用)
【個人的理由】
・今後のキャリアについて迷っていた為、一度立ち止まって自分の人生についてゆっくりと考える時間が欲しかった。

Why HEC?
 【期間】
家族の欧州での滞在期間や自分の年齢等を考えると、2年近いプログラムは少し長いと感じ、Max1.5年程度のプログラムを視野に入れた。
(→LBS15カ月で卒業可能だがintensiveなイメージで除外。後に、意外と余裕のあるプログラムであることを知る。また、IESE15カ月のプログラムが出来たことをESADEの受験面接時に知る。圧倒的情報弱者でした。)
 【バックグラウンド/進路の多様性】
事業会社に関心があったので、戦略コンサル/投資銀行といった典型的なPost-MBAの業界以外の進路の学生の多い環境が良いと考えた。
 【サイズ・フィット感】
元々小規模な組織を好む傾向があり、同期全員の顔が覚えられるサイズ(S19は約170名)は安心感があった。また、キャンパスビジットに来たとき会った多くの学生が、良くも悪くもガツガツせずのんびりとしていて、居心地の良さを感じた。

・受験スケジュール(社費の場合社内選考含む)
201811月 
MBA受験決意
201812月 
GMAT受験→撃沈
IELTS受験→スコアメイク完了
201913
GMAT受験→仕事に忙殺され、500点台を抜け出せず撃沈
HECアドミとのコーヒーチャット→経歴やWhy MBAについて話し、好感触を得る
20194月 
HEC
キャンパスビジット
Bocconi, ESADE出願及びアドミ面談、ESADE合格(奨学金有)
GMAT受験→出願スコア
20195月 
Bocconi
合格、HEC出願、HECアラムナイ面談×2
20196月 
HEC
合格(奨学金有)

短期決戦だった為、準備の整わない段階で何度も受験してしまったが、時間とお金の無駄だった。スコアメイクがうまくいかない状況であったからこそ、アドミに直接会いに行き、出願のタイミング等についてこまめに相談をするようにした。(ESADE/Bocconiは、スコアは後で良いから早くアプリケーションを出せ、HEC500点台ではまだ待て、と明確に反応が分かれていた。)

・利用した予備校、カウンセラーなど
GMAT対策】
海外からの受験であったため、ジェイマス、濱口塾オンライン等リモートで使える教材を使用。(ジェイマスは2周、濱口塾は基本問題3周+実践問題)
【エッセイ】
ロア・コンサルティングのJeffに依頼。
    定額制でエッセイからインタビュー準備(含HECのプレゼン資料作成)までサポートをしてくれる
    アイディアマンで、自分にはない視点で、エッセイのネタを掘り出してくれる
    洗練された英語のエッセイに直接修正してくれる
等の点で、選んで正解だった。スコアで勝負出来ない&ラウンドが遅い分、アドミの目に留まるエッセイを書きたかったが、その点でJeffのサポートは非常に役立った。

【インタビュー準備】
Jeff
との練習に加えて、奈良県在住のMatthewと数回インタビュー練習実施。
 
・実際に入学してみてどうか
・座学の講義、シミュレーション、ケース等のバランスが良い。
・進路が明確な場合はともかく、私のようにPost-MBAのキャリアをじっくり考えたいタイプの人間にとって16カ月のプログラムはタイトすぎずちょうどよく感じる。
・欧州内ではHECのブランドが強く、欧州圏内の就職については、ネットワークもかなり盤石である一方で、アジア就職に関する情報等は限定的との印象。
(→但し、私自身具体的にアジア就職に向けて動いているわけではないため、もしアジア地域での就職に関心がある場合、事前にアドミを通じてキャリアセンターの担当者と話すことをお勧めします。)
・フランス語が出来る必要はないが(卒業要件B1のクリアは他言語でも可能)、当たり前のことながらフランス語が出来たほうがHECのブランドやネットワークをより活かすことが出来る。(MBA関連のイベントは殆ど英語だが、グランゼコールやアラムナイ主催のイベントはフランス語のみのことがある。)

・受験生へのメッセージ
どうしてもスコアメイクにばかり目がいきがちですが、HECEssayの設問からも分かる通り、経歴だけでなく個人的な経験や価値観も含めたDiversityを求めている学校だと思います。スコアが破れかぶれでも、ひとまずはアドミや在校生・卒業生に相談してみると道が開けるかもしれません。頑張ってください!

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