Term1の授業について

こんにちは。1月入学(J20)のK.Yです。
入学して早2か月が経過し、キャンパスでの生活や授業にも徐々に慣れてきたように感じる今日この頃です。
さて今回の投稿では、Term (1月入学の場合は1~3月、9月入学の場合は9月~12月)で受けている授業について、簡単にではありますがご紹介したいと思います。

Term1の授業
・Negosim
 下記の授業が始まる前に、3日程度の短期集中して行われるビジネスシミュレーションゲームです。Term1のスタディグループ(5~6名)同士で順位を競い合います。自チームでの戦略に加えて、他チームとの交渉や提携も戦略のカギになります。多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されるチームの一員として働くことの良さ・楽しさ・難しさを痛烈に体感する(洗礼を浴びる)ことが出来る学びの多い授業です。
 こちらの授業については、今後別の投稿で改めてご紹介することを考えています。
Statistics & Business Analytics
 分散や標準偏差等といった統計の基本からmultiple regression(重回帰分析)等の応用に至るまで、一通りの統計分析手法を学びます。SPSSという統計解析ソフトも一部使用します。
Financial Accounting & Reporting
 財務3表を正確につくるために必要な会計知識・スキルの習得を学びます。
Financial Markets
 Future valueCAPMの算出等、金融に関する基礎知識を学びます。
Managerial Economics
 需要・供給曲線や市場の独占、ゲーム理論等、ミクロ経済学の基礎を学びます。
Marketing
 会社が抱えるマーケティング上の課題やそれに対する意思決定の事例を基に、CEOとして取るべきマーケティング戦略についての議論を通じて、マーケティングに対する理解を深める授業です。
Leading People & Teams
 ダイバーシティに富むチームをどのように機能させるか、またどのように自己の強みを生かしチームに貢献するかをGroup workやケースを通じて考え、Team workに対する理解を深める授業です。


Term1は必修期間に位置付けられているので、9月入学でも1月入学でも受講する授業は変わりません。担当教授はTermの終了後に学生から評価を受け、その評価次第で変わることもあるので、9月入学と1月入学では多少異なります。このように教授にとっても結構シビアな環境なので、学生に配慮したり学生側の意見を取り入れながら授業を進めている教授が多いな、という印象を持っています。例えば、授業を進めるスピードが速すぎて多くの学生から担当教授に直接苦情が上がったことがありましたが、それ以降説明が丁寧になり学生側の理解度を都度確認するようになりました(それでも大学の授業とは比較にならないほどの速さではありますが…)。

授業の進め方は担当教授によりますが、全体的に見ればレクチャー形式とケースがバランスよくミックスされているなぁと感じます。毎授業ケースだと予習に多大な時間を割かねばならず、またGroup discussionにもなかなかついていけず消化不良に陥る危険性もありますので、特に純ドメの学生(私もその一人です!笑)にとっては学びを深める上で良い学習環境なのではないでしょうか。
また、見てのとおりTerm1はファイナンス系の授業が多いので、ファイナンスバックグラウンドの学生が活躍する傾向にあります。これらファイナンス系の授業はアカデミックな要素が強くレクチャー形式で進むことが多いですが、そこはTeam workを重視するヨーロッパスクールらしく、チームによるシミュレーションゲームが途中に組み込まれるなど、インタラクティブな学びとなるような工夫が施されています。

Term1は学習内容からみれば地ならし期間であり、ここで学んだ基礎知識をベースにTerm2以降さらにレベルの高い授業に臨むことになります(と偉そうに述べておりますが、私自身Term1の授業についていけているか非常に怪しいレベルです…)。

HEC Parisの受験をお考えの皆さんに少しでも有益な情報となっていれば幸いです。それではまた!

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